3月15日の「世界法廷ミステリー」では、第14弾として「女たちの逆転判決」が放送されます。
その中で936日間痴漢の疑いをかけられた恋人と一緒に闘った女性の話が放送されます。
痴漢は有罪率99%ともいわれています。
果たしてどうやって無罪を立証したのでしょうか?
・936日痴漢冤罪と闘った津山正義さんとは?
・津山正義さんが無罪を証明出来た理由は?
出典:exciteニュース
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痴漢冤罪と936日闘った津山正義さんとは?:世界法廷ミステリー
津山正義さんは、2011年当時(27歳)東京の三鷹の中学で教師を勤めていました。
恋人とのデートの前に忘れ物を学校に取りに行こうとバスに乗ったところ女子高生に痴漢に間違われ、逮捕されたのです。
津山正義さんは痴漢などしていませんでしたが、検察の取り調べに屈してしまい自供してしまいました。
痴漢冤罪と936日闘った津山正義さんが無罪を証明出来た理由は?:世界法廷ミステリー
津山正義さんは、保釈金を250万払った後、帰宅し名誉を回復するために裁判を行いました。
津山さんの彼女は痴漢の疑いをかけられた津山さんを見捨てず、逆に咤激励をしてくれました。
「裁判が始まるんだから戦わなきゃ。できることをやらなきゃしょうがないでしょ」
津山正義さんの弁護士も検察と交渉し、バスの中の監視カメラの動画を開示することができました。
「容易ではないけれども、不可能とか著しく困難とまでは言えない」不思議な判決とは?:世界法廷ミステリー
バスの中の動画を見たところ、津山正義さんは左手でつり革を持ち、右手で携帯電話を操作していることがわかりました。
津山正義さんが痴漢したという証拠は、女子高生の証言だけだったのです!!
しかし、2013年の東京地裁第一支部の判決では津山正義さんの有罪で40万の罰金でした。
その判決は
つり革をつかんでいた津山さんの手がバスの揺れでカメラの死角に入った瞬間、女子高生に触った可能性がある、というのだ。揺れるバスの車内で、右手でメールを打ちながら、左手で痴漢行為をすることは「容易ではないけれども、不可能とか著しく困難とまでは言えない」と判決は認定した。
津山正義さんの両手からは、女子高生の衣服の繊維は検出されませんでした。
バスの監視カメラの角度と揺れを計算したと考えたのでしょう。
「ミッションインポッシブル」が好きなのかもしれません。
津山正義さんの判決は?:世界法廷ミステリー
非常に優秀な裁判官のおかげで有罪になってしまった津山正義さん。
しかし、控訴をしたところ東京高裁では
一審判決の認定を「不合理」「論理の飛躍がある」「証拠評価を誤った」「明らかな事実の誤認がある」と全面的に批判して破棄。女の子は、津山さんのリュックサックが接触したのを、痴漢と勘違いした疑いがあると指摘して、無罪とした。
東京高裁は、女子高生は津山正義さんのリュック(お腹側に背負った)が、触れたのを痴漢と勘違いしたのでは?と見解を打ち出しています。
津山正義さんの恋人と現在は?:世界法廷ミステリー
津山正義さんと恋人の女性は、地裁で敗訴した後に結婚しました。
その入籍日は逮捕された日と同じ12月22日でした。
『この日を、君と一緒に生きていくと決めた日にしたい。これから毎年、君に感謝できる日になれば、最悪の日が最良の日になる』
そうプロポーズしたところ
『仕方ないわね』
受け入れてくれたみたいです。
また、津山正義さんの現在ですが、わかりませんでした。
しかし2014年11月のニュースでは教鞭に復帰したと書かれていました。