4月28日に放送される「世界仰天ニュース」では、「冤罪はなぜ起きたスペシャル」として、滋賀県湖東記念病院の看護助手が冤罪に仕立て上げられた事件が放送されます。
今回の事件もおそらく荒れることは確実でしょう。
その事件の顛末をまとめてみました。
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西山美香(看護助手)が冤罪になった事件とはどんな事件?:仰天ニュース
出典:東京新聞
「仰天ニュース」で放送される事件は「呼吸器外し事件」や「湖東記念病院人工呼吸器事件」とも呼ばれています。
2003年の5月に植物状態の72歳男性の人工呼吸器が外れている事件が起きました。
人工呼吸器は外されると、アラーム音が鳴る仕組みになっていました。
警察は看護助手の西山美香さんがアラーム音を操作して、呼吸器を外したと逮捕しました。
その動機は”職場での待遇への不満から”とされました。
西山美香(看護助手)が冤罪になった事件のやり口とは:仰天ニュース
結論からいうと、滋賀県警は西山美香さんに虚偽の自白をさせて、逮捕していました。
西山美香さんが人工呼吸器を外したという物的証拠はありませんでした。
滋賀県警は、西山美香さんを取り調べる際に
机を叩くなどの、暴力的な言動と優しい口調を使い分けていました。
西山美香さんは、軽度の発達障害を持っており、精神的な重圧がかかる場面では自暴自棄になる傾向や、他人の言葉にうなづいてしまう傾向がありました。
西山美香さん精神的な重圧がかかる場面で、飴と鞭を使われた結果、警察官に恋愛感情を持つまでになってしまったのです。
その結果警察官の言いなりになり、また同僚のシングルマザーの看護師をかばいたいという気持ちもあり、虚偽の自白をしたのです。
だから結果としては、西山美香さんの思い過ごしだったことになってしまいますね。
西山美香(看護助手)が冤罪に仕立て上げられた証拠とは?:仰天ニュース
出典:フォーブスジャパン
「世界仰天ニュース」にも出演する西山美香さんは、虚偽の自白によって逮捕され、獄中に12年間入れられていました。
自分の過ちに気づき、裁判のやり直しを訴えていましたが、何がきっかけとなって無罪が確定したのでしょうか?
その証拠の一つとなったのが調書でした。
調書とは、裁判でも証拠となる事件の関係者の証言がまとめられた文書のことです。
今回の事件では、西山美香さんが犯行に及んだ際の状況が調書に書かれていました。
「呼吸器を外した」あと、「(男性患者が)目をぎょろぎょろさせて、ハグハグと苦しそうに口を開けていた」とか、1分以内にボタンを押せば音が止まる仕組みになっていた人工呼吸器のアラームについて、「頭の中で60数えて1分になる前にボタンを押した」
出典:Exciteニュース
この調書には、矛盾点が多くあったのです。
具体的には、
・呼吸器を外して酸欠になった人は、口をハグハグしない
・西山美香さんは、障害の関係で頭の中で20までしか数字を数えられない
また、そもそも西山美香さんは人工呼吸器のアラーム音を操作する方法を教えられていませんでした。
結局、西山美香さんは証拠もないまま、逮捕されて、刑務所で12年余りを過ごすこととなりました。
では、一体誰が、西山美香さんを冤罪に仕立てたのでしょうか?
西山美香さんが犯人でないなら真犯人は誰?
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